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Posted by ミリタリーブログ at

2011年11月11日

ベトナム派遣初期軍事顧問

MilitaryAssistanceAdvisoryGroup-VIETNAMの頭文字をとって
MAAG-VIETNAM(マーグベトナム)と呼ぶこの組織は、1955年インドシナ戦争終了後
アメリカ軍によって設立された組織で、南ベトナム軍に軍事顧問を送り南ベトナム軍を作り上げていった。
1964年5月MAAGベトナムはMACV(南ベトナム援助アメリカ軍司令部)に吸収された。

今回は1960年代前半MAAGの軍事顧問将校のイラストです。
1960年代に入っても物資不足で古い被服が再支給されることがある
本来ならばOG-107作業服なのだが、この大尉は第二次大戦に使用されていたM43HBT作業服を
半そでに仕立て直したものを着用している。このM43作業服は大戦中、陸軍が太平洋戦線および
ヨーロッパで使われていた作業服で13星が入った黒の金属製ボタンが特徴的である。
その旧型作業服に、従来の仕様として襟に兵科章に階級章胸には識別章と名札が付けられている。
陸軍識別章の上にはパラシュート降下資格章が付いている、これは5回降下訓練を受けると受領される。
右袖にはあとから追加されたペンポケットが見える。使われた生地の種類が違うため色味が少し違う。
左袖にはレンジャー隊員資格章がある、軍事顧問の多くはこの資格を持っている者が多くいた。
その下には、MAAGVIETNAMの部隊章が付いており、マークのモチーフはアメリカの国章にある13星で
作業服に用いられている金属ボタンにも同じ物が入っている。

両サイド腰の位置にある大きなポケットが特徴のM43作業パンツには
M1936ピストルベルトの後期型とコルト45ガバメントの予備マガジンポウチが付いている。
ガバメントは車両搭乗員やパイロットが使っていたM3ショルダーホルスターに入れて使っている。
このように使われている装備は、大戦中と朝鮮戦争から使われているものがまだ多く残っており
そのまま支給されることが多かったので大戦中などから使われていた、茶革のホルスターやポウチ類が混じっていた。

頭に被っているフィールドキャップは、1962年に導入されたベースボールキャップのあだ名で呼ばれている帽子に
布刺繍のパラシュート章と大尉の階級章が縫いつけられている。

足元はトロピカルコンバットブーツ通称オキナワブーツと呼ばれている2バックルブーツ
ベトナムへの補給物資集積基地だった沖縄から隊員たちが支給を受け沖縄から着た兵士たちが
履いていたからそんな名前になったらしいです。
このブーツは、ジャングルブーツが登場する1965年まで使い続けられました。
ただソールが、ベトナムの地形とあまりマッチしていなかった様でたいへん転びやすかったそうです・・・・






何やらSATマガジンさんの別冊じーくで来年からお仕事がもらえそうです。
詳しいことが解りましたらまた報告いたします。  

Posted by こみー at 04:33Comments(2)